看護教員の資格が無いのに働くことができるのはどうしてか?

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看護教員の資格が無いのに働くことができるのはどうしてか?

看護教員の求人を見るとたいてい看護教員の資格がある人(専任教員養成講習会受講者、又は大学、大学院において教育に関する科目を履修した人)と書いてあります。

こう書いてあると資格が無い方は「自分は無理だな」と諦めているかと思います。

でも、実際、看護教員の資格が無いのに働いている方がいます。

それはどうしてか?

授業ではなく、臨地実習指導や学内の演習や実習の指導を行うために採用されているケースがあるからです。

基本的に座学の授業については専任教員の要件のある人でないと授業を教えることはできません。

しかし、臨地実習指導や学内の演習や実習の指導であれば特に明確な資格や規則は無いため、学校の判断でそういった業務を行ってもらう方を採用しています。

基準は無いとはいえ実際には臨床経験が最低5年以上ないと採用されることはまずありません。

また、5年といってもクリニックや外来、施設などに勤務していた場合は採用されないケースもあります。

そして、稀なケースで教員要件が無くても授業をする場合もあります。

その場合は全ての授業(例えば「基礎看護学概論」の15コマ全部)を受け持つのではなく、15コマのうち自分の経験した内容や得意なところで1コマや2コマを担当するということです。

この場合は、ちょっとわかりにくいのですが、意味合いとしては一般的な外部講師(非常勤講師)のようなものになります。

雇用形態は様々

雇用形態については、正規雇用(正社員)の場合もあれば、契約社員やパート社員の場合もあり、学校によって対応は変わってきます。給与も月給固定や日給制、時給制、社会保険等についても加入できる場合とできない場合。等、基本的には学校によって様々です。

このような働き方は不安定なので、しっかりと教員要件を満たしてから看護教員を目指す方もいますが、考え方によっては、まずは実際に教育現場で働いてみて、仕事の内容や学生との係わりを経験した後、「これなら看護教員としてやっていけそう」と思ったタイミングで教員要件を満たす方法を考える、というやり方もあるということを知っておいてもらえればと思います。

臨床の看護師から看護教員になるということは大きなキャリアチェンジを伴うことになるので、看護教員に興味のある方はこのような働き方を実際に経験して、自分の適性を考えてみてもよいのではないかと思います。

このように看護教員の資格がなくても実際に看護教員として勤務している方もいるのですが、実際にはあまり表に出てくることはありません。

それは教員の伝手で募集していたりするからです。

ただ私の会社では看護教員専門での求人を取り扱っているのでそのような求人も扱っていたりしていますのでもし興味があればお気軽にお問い合わせを頂ければと思います。


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